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2016年5月18日 (水)

後日談その2

9日午前中に到着。
男性はリハビリ病棟に移動をしていました。
お通じがないとのことでしたので早速、操法をします。

退院期間の目標は5日に2週間で退院する、と目標を立てましたが、もうひとつ目標ができました。

「車いすではなく、自分の足で歩いて帰る」

必ず目標を達成しようと新たに決意をし早速、からだを動かしていきます。
まずベッドに腰かけ、両足を床に触らせます。その時、私が男性の右側を支えます。
次に床についた両足で足踏みをしました。
足首に体重をかけることはいい訓練になりますよ。

午後、お通じあり。
歩いている人を目で追うようになりました。
言語 のリハビリは、リンゴの絵のカードを見せて、リンゴと言わせるより、身の回りにあるもので、これなーに?と聞く、そして考えさせる。
分からない時は教えて言わせる。発音がおかしい時は、正しく言ってあげる。
こうすると、言語の神経細胞が活発に動くようになるのです。

からだの方は、ベッドに腰かけ、両手で自分の上体を支えられるようになってきました。
足は、両足を床につき左足首の上に右足首を乗せてクロスさせ、左足を前に振るように動かしていきます。
この一連の動作を1日3回行うように伝え帰りました。

寝たままにしないよう、からだを動かすように伝えましたので、私が後にしてからも動かすことに励んでいたのでしょう。
この時の様子をみてリハビリの先生から「スパルタですね」と言われたそうですが、付き添いは起こすのが役目なのですよ。


10日、奥様から電話で報告を受けます。
この日はほとんどの時間をベッドの脇に腰かけ、両手をつき座れるようになった。
座りながら、17時の相撲中継を楽しみ、そのまま18時のNHKのニュースを見ていたそうです。

夕食時、奥様はトレーの上にあったスプーンを掴み、ご主人の前にトレーを置きます。
すると、ご主人はこう言ったのです。

「なにもない」

奥様は掴んでいたスプーンを出して

「これのこと」

ご主人は

「それそれ」と言ったやり取りがあったそうです。

この時、スプーンという単語は出てこなかったのですが、
スプーンがないことにしっかりと気付いている事、
奥様のとっさの行動、これはどちらも素晴らしいと思い聞いておりました。

病気になられたご本人もお辛いでしょうが、付き添いする方も肉体的・精神的に大変な思いをするのが一般的でしょう。

奥様は電話の最後にこう言いました。
「今日はどんな風に変わるのかと、毎日ワクワクしながら通っています」

皆様が同じ状況になった時、このように思えますか。

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